そもそもJava・JavaScriptとは?
JavaとJavaScriptは、どちらもプログラミング言語のこと。名前が似ているので同じような言語だと思われてしまうことも多いですが、実は全くの別物です。
Javaは環境に依存せずに動くことを目的に開発されたプログラミング言語で、主に業務システムやWEBサービスなどをはじめとしたシステム開発に活用されます。
一方、JavaScriptは手軽に開発ができることを目的に作られたプログラミング言語で、主にWEBページ制作に用いられます。
ここからは、JavaとJavaScriptの特徴について詳しく見ていきましょう。
Javaの特徴
Javaは、主にアプリケーションやWEBサービスなどのシステム開発に使用されるプログラミング言語です。
Javaは、1996年の登場以降長年にわたって、さまざまな分野で使用されてきました。
長い年月をかけてたくさんの人がノウハウを蓄積・共有していることから、何かあった時もインターネット上で課題解決の方法を見つけることができるため、エラーなどのトラブルに強い言語だと言えます。
Javaの最大の特徴は「JVM(Java Virtual Machine)」という、仮想マシンを使用することです。
通常のプログラミング言語ではOSごと・機種ごとに開発をしなければいけませんが、JVMがあることによって、こういった環境に依存することなく効率的に開発を進めることができます。
ただしJavaを使いこなすにはJVMやコンパイルなどの専門知識が必要なので、非常に難易度が高く、初心者ではまず使いこなせません。
JavaScriptの特徴
JavaScriptは、主にWEBページのテキストや画像にアニメーションを付けたり、WEBアプリケーション開発をしたりする際に使用されるプログラミング言語です。
ブラウザに実行環境が搭載されており、ブラウザとテキストエディタがあれば気軽に使用できます。
開発のためのフレームワークも豊富に提供されており、効率的に質の高いものを開発できることから、プログラミング初心者の方が最初に習得する言語としておすすめされることも多いです。
JavaとJavascriptの5つの違い
JavaとJavaScriptには、主に5つの違いがあります。
- 開発した会社
- 開発の目的
- 使われる分野
- 文法
- 難易度
ここでは、それぞれの違いを解説します。
開発した会社
Javaを開発した会社は、アメリカ合衆国のSun Microsystems社です。
Sun Microsystems社は主にコンピュータの製造やソフトウェア開発を行うIT企業で、2010年にOracle社が買収したため、現在は法人としては存在していません。しかし、Sun Microsystemsのノウハウやスキルは現在でも活用されています。
一方JavaScriptを開発したのは、アメリカ合衆国のNetscape Communications社です。
商用のWebブラウザ製品などの開発を行うIT企業で、事業内容から考えてもJavaとJavaScriptが全くの別物であることが分かります。
開発の目的
Javaは「どんな開発環境でも動作すること」を目的として開発された言語です。
「JVM」というJava仮想マシン上で動作させる必要があるため利用の難易度は上がりますが、一度プログラムを書けばどんなハードウェアでも動作します。
一方、JavaScriptは「手軽に開発できること」を目的として開発された言語です。
最低限の開発環境で手軽に素早く開発できるメリットがある一方、OSなどの環境に左右される、不自由な面もあります。
使われる分野
Javaは、主にWebサービス・業務システム・アプリケーション開発などの分野で使われています。
JavaScriptは、主にWebページの開発で使われています。Webページの中でもユーザーが操作・閲覧できるフロントエンドという場所の開発を行う際に活用されます。
文法
Javaでは、データ型を最初に固定する「静的型付」という形式の文法を使います。静的型付を使うことでデータ型の整合性チェック作業が少なくなるので、実行速度が早まるというメリットがあります。
一方、JavaScriptではデータ型を適宜変更できる「動的型付」という形式の文法を使います。動的型付を使うことで文字列や実数などのデータを意識せずに開発できるので、初心者でも理解しやすいというメリットがあります。
難易度
Javaには環境が変わっても問題なく動作できる汎用性の高さがありますが、その分覚えることが多く、初心者にとってはかなり難易度が高いです。
一方JavaScriptは、ブラウザ上で動作でき、テキストエディタがあれば気軽に使えるため難易度が低いです。プログラミングの初心者でも比較的簡単に取り組むことができます。
JavaとJavaScriptの使い分け
JavaとJavaScriptには大きな違いがあるため、目的や用途に応じて使い分けることが大切です。ここでは、JavaとJavaScriptの使い分けについて解説します。
アプリや業務システムの開発ならJava
システム・アプリケーション・WEBサービスなどを開発するなら、Javaが適しています。
Javaは応用がきくプログラミング言語で、個人がスマートフォンで利用する小規模なアプリから大企業の業務システム開発まで、幅広いソフトウェアを開発できるからです。
セキュリティ面でも信頼を得ているので、金融機関など、情報管理が重視される企業の業務管理システムにも多く活用されています。
WEBサービスやWEBサイトを作るならJavaScript
WEBサービスやWEBサイトを作るなら、JavaScriptが適しています。
WEBサイトを構成するものは、大きく分けて2つ。テキストを書き込む「HTML」と、そのテキストを装飾する「CSS」です。
JavaScriptをこのHTMLにリンクすることで、ポップアップの表示や送信フォームの入力チェックなどをはじめとした、HPの動き・変化を加えることができます。
WEB上でのサービスやWEBサイトの開発に特化しているため、こういった開発を行うならJavaScriptが適していると言えます。
言語は、用途に合わせて使い分けましょう
JavaとJavaScriptは、用途が全く違います。
動作環境・習得難易度・文法にも大きな違いがあるため、これから習得したい人も、システム開発を外注しようと考えている人も、言語ごとの用途や専門性についてきちんと把握しておくことが大切です。
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